フェアレディZ32インマニカバー 作業前準備

z3236こちらもお待たせしております。フェアレディZ32の樹脂性インマニカバーですね。

ご依頼内容としては艶々の仕上がりなので、まずはザラザラとした梨地を「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑にしなければならないのですが、今回ネックなのはこの「NISSAN」の凸文字がある事です。

z3237 ただ凸文字の周りには微かにパーティングラインが存在して(普通に見ても気付かないレベルですが・・・)、今回はそこを利用して梨地(サフェーサー)を見切ろう!と言う作戦です。簡単に言っていますが凄く手間が掛かるので多分普通はやりません。

z3238 そもそも研ぐ時点からそこをピッタリと避けて作業しなければならないのでどの工程でもマスキングが必要だったんですよね。なのでパーティングラインを計測してデータ化し、それを元にマスキングシートを作製します。

画像だと単に貼っただけですが実際は内側にもう一本オフセットされたカットラインが存在しています。

z3239 こんな感じで凸文字は避けるのでパーティングラインピッタリにマスキングが可能となります。

z3240一度剥がした真ん中の部分を凸文字に貼り付け、空いた段差の部分をマスキングテープで塞ぎます。これでようやく梨地の研ぎの作業が可能となり、さらにサフェーサーを塗る時にもう一度貼り直します。

文字の周りに残った梨地は最後に少しずつ消えていくような感じにするか、或いはパーティングラインでピッタリ残すか、この辺は作業しながら仕上がりの良さそうな方向を考えていきたいと思います。

本体色とカーボンプレートの文字色については現在オーナー様にご検討頂いているところですが、先に下地処理とカーボンプレートの作製を行いますのでそちらはまだごゆっくりで大丈夫です。

では作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。次の作業はさすがに年明けになるかと思います。どうぞもう少々お待ち下さいませ!