牽引フックベース&バッテリーステー 本塗り

hook21 先日サフェーサーまで塗り終わっていた牽引フックの受け手とバッテリーステーのパーツです。ちょっと内容が変更となりましたが無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

上の画像はサフェーサーを空研ぎしているところで、最初の状態は奥の部品のように黒い点々の塗装(ガイドコート)が施されていて、それを研いで徐々に番手を細かくして均していきます。最終の目は#1200~#1500目くらいですかね。

hook22 よく脱脂清掃したら最初と同じ様に各パーツを天井から吊るします。研ぎの段階で角など下地が露出してしまった箇所もあるので再度プライマーを塗っておきます。

hook24 ちなみにブースの天井にはフックを引っ掛ける所があって、一応重いホイールなどを吊るしても大丈夫なようにと梁に固定されています。といっても現在はホイールは受け付けていないのですが・・・(ホイールは凄い大量の塗料を使うので今の場所では駄目なんですよ)。

hook25 ベースコートの黒を塗り、半艶クリアーを塗ったら本塗り完了です。

hook26 同じくこちらも本塗り完了です。クリアーを塗ってから1時間くらい経っていますので既に艶は消えていて、後は熱を入れて完全硬化させます。が、実はここまでは既に先日完了していました。

hook27 実はこちらのバッテリーステーの取っ手部分は「シルバー」で承っておりまして、当初は金属感の強いシルバー(STANDOX MIX818)を塗ってからその上にスモーク塗装を行うつもりだったのですが、先日行ったテストで結果が宜しく無かったので、予定を変更して一旦「艶有りブラック」に仕上げる事にしました。結果的にはシルバーになりますのでどうぞご安心下さいませ。

その後はその他のパーツと一緒に熱を入れて完全硬化させ、そして二日目に続きます。

hook28 今回使ったのはSTANDOXの「プラッティングシルバー」なる塗料で、ちょっと立ち位置が微妙なので小物塗装では余り使わないのですが(BMWの純正ホイールの補修に使っていました)、今回のオーナー様のご要望に丁度良さそうだったのでこれを採用する事にしました。

hook29 パッと見は最近よく使っているMIX818と似ていますがこちらの方がもっとシャブく、なので基本的には単体では使いません。

仕上がった感じとしては先日使ったモトクロームよりも金属感は劣りますが、一応はSTANDOX正規品なのでその点は安心出来るかと思います(実際の所中身はOEMだとは思いますが、パッケージにしてある以上はそれなりにテストはしている筈ですからね)。

ちなみに結構古い製品なので今はもう廃盤かも知れません。

hook30 塗り方は先日のモトクロームと同様、艶有り黒のまま足付け処理無しで塗装します。それ故に塗装可能時間は24時間以内と言う事で、この二日間で連続して作業しています。

ちなみに何故制限時間があるかと言うと、24時間以内であればその上に塗った塗料中の溶剤が昨日塗った塗膜の表面を侵し、足付け処理無しでも密着してくれると言う事です。これはABS樹脂を塗る際にプラスチック用プライマーを塗らないのと同じですね(と言っても補修塗装のマニュアルでそんな事は謳ってはいませんから普通はちゃんと塗りますが)。

hook31同じ様にダースベイダーでも見本を作っておきました。パッと見は単なるシルバーですが、塗装屋さんが見れば「なるほどー」と判って頂けるとは思います(勝手に。笑)。

ちなみに実際はもっとコントラストが強くて金属っぽく見えるのですが、塗装ブースの中だと前方向から光が来るのでちょっと判り難いようです。参考までに以前施工した時の画像を紹介しますね。

lotus100この時のご要望としては、「見た目はアルミをポリッシュさせたいようにしたいのだが、表面が酸化して曇ってまた磨くのが面倒」と言う事でこれを採用しています。ちなみにこの時は艶有り仕上げですが、今回のプラッティングシルバーは黒と同様「半艶」で仕上げています。

それでは各パーツ完成次第改めて紹介させて頂きますね。問題無ければ年内発送は出来る予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!