ベンツW124 オレンジ色 下準備

benz310先日サフェーサーの研ぎまで終わっているメルセデスベンツW124の、エンジンルーム内パーツに塗る色を色々考え中です。オレンジ系に関しては非常に判り易いのですが、紫系については数日前から検証していて未だ答えが見付からない状況です。そちらはもう少し煮詰まったら紹介させていただきますね。

r12927一応現時点での色の確認をさせて頂きますと、

■エンジン&蓋関係(エアークリーナーボックスカバー&サイドカバー&タペットカバー&黒キャプ&アルミキャップ)を前回の紫色(タペット&黒キャップ&アルミキャップをキャンディー)

■小物カバー(ASRユニットプロテクトカバー&コンピューターカバー&ヒューズボックスカバー)を前回の濃いオレンジのキャンディーカラー

と言う事でご指定頂いておりまして、オレンジに関しては上の画像にある以前ご依頼頂いたR129のインマニに塗ったオレンジをキャンディーカラーに置き換える、みたいな感じとなります(と考えております)。

benz311尚、前回使用した色はこちらのRALカラーのRAL2004なる色で、これはソリッドカラーですが、今回はこれをさらに飛躍させて(何故か笑)「キャンディーカラーにしてしまおう!」と言う作戦です。

benz312 で、それのイメージがこんな感じです。画像だと余り伝わり難いのですが普通のオレンジとは全く違います。

ちなみに上の見本帳はハウスオブカラーの物ですが、今回採用する原色はこれではありあません。最初に塗るベースコートのシルバーもハウスオブカラーの物では無く、普通にSTANDOXの原色を使います。

benz313 そしてこちらが実際に試し塗りをしてみたキャンディーオレンジです。良い感じですよね。

ちなみに上の画像の手前のオレンジは、ベースのシルバーに粒子感を感じない上品なシルバー(MIX818)を使っています。

benz314 そしてこちらはそれとは全く逆で、上に塗っているキャンディーオレンジは同じですが、下に塗っているシルバーはSTANDOXの原色の中でもメタリック粒子が一番粗いMIX598を使っています。

両方を比べてみると下の粗い方が輝きが強くキャンディーカラーの印象を強くしてくれるので、私的にはこちらかな、と考えております。後日改めて並べた状態でそれぞれの違いを感じてみたいと思います。

benz315 ちなみにこちらは私物用と言うか色見本として取っておく為に作った物で、土台となるダースベイダーは先日入荷した透明注型用樹脂を使って作った物です。今までのような余ったウレタンクリアーで作った物とは違い、樹脂はポリエステルで、基本的にはリゴラック(上で塗っている物)と変わりありませんから、今後痩せる(と言うか縮む)心配がありません。

今回はハウスオブカラーの色見本から色をイメージしましたが、こんな風に実際に使う塗料で塗った色見本があれば次回の作業は非常にやり易くなると思います。ただ素材の形がこんなだけに、一見すると遊んでいるようにしか見えないのが辛いところなんですけどね(全くそんな風には思っていませんが。笑)。

それでは引き続きもう暫くお待ち下さいませ!

PINARELLOカーボンフォーク 調色作業

pinarello4 こちらもお待たせしました!ピナレロのONDAカーボンフォークも作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

pinarello2ご依頼内容としては、「元のデザインはそのままに、フォーク上部にある傷を修理」と言う内容で、まずは色の作製をします。

pinarello5ベースコートは青い部分全部には塗らず、これから塗装するサフェーサーを隠蔽し、且つそこから周りに暈かしていくような塗り方にします。同じ色でグラデーションを掛けていくようなやり方ですかね。クリアー(3~4分艶)はフォーク全体に塗装します。

ちなみに上の画像でフォークよりも色板の方が緑味がありますが、これはフォークが画面右側に行くにつれて角度が付いて「透かし」を見るような形になっていくからで、今回の青色の特徴としては「透かしが赤い」と言う事があり、フォーク(画面)の右側に行き角度が付くにつれて、グリーン味から徐々に赤味にへと変化していきます(と言っても普段気付くレベルでは無いのですが)。

今回使った原色の青色(MIX588)も同じく「正面は緑味が強く、透かしは赤白味のブルー」といった特徴があって、単に赤や緑を入れれば良いと言う訳では無く、微妙な調色作業では青色の中からどれが合っているのかと言うのを選ぶ必要があります。青だけでも原色は5種類あるのです(ただこれでも幾つかの青は廃盤になって数は減りました)。

と言う事で色は出来上がりましたので、次は傷の部分の処理(研磨~サフェ)になる予定です。どうぞもう少々お待ち下さいませ!