先日お納めしたSHUREのマイクで、本体色をキャンディーレッドで、ロゴはIllustratorで作製した物を入稿して頂きそちらも塗装で入れました。
SHUREのマイクは本体がニ分割するようになっていますが、そこはハンダ付けされた配線が通っているので基本的には分解はせず(やって頂けるなら外してあっても構いません)、ただ締めた状態だと塗料がくっ付いてしまうので少し緩めた状態で塗装します。
まずはキャンディーカラーの下地となるシルバーを塗装します。下色は先日紹介したゼンハイザーのマイクと同じくSTANDOXの原色MIX811を使用しています。
その後ベースクリアーにキャンディーカラーの赤を添加した物を4コート程度塗装し、クリアーを塗って下塗り完了です。「下塗り」と言っても作業内容は本塗りと変わらず、ただ今回はロゴを白で承っていますので、一旦クリアーを塗って「ニジミ」を防止しているのです。色が滲むと白く塗ったロゴがピンクになりますからね(キャンディーカラーはほぼ間違いなく滲みます)。
オリジナルのロゴを作製する場合は別途その費用が必要となりますが、adbe社のIllustratorなどのソフトで作製したベクトルデータで作った物をご用意頂ければ費用は掛かりません。またはメジャーなロゴ(TOYOTAとかcannondaleなど)であれば既存のデータがあるのでその場合も費用は必要ありません(厳密なサイズの御指定~調整が必要な場合はその分費用は掛かります)。
モニター上で良さそうと思ったら、プリントアウトして実際にマイクに当ててサイズを確認します。
全体を再度足付けし、先ほどのデータからマスキングシートを作製したらそれを貼って白を塗ります。
よくエアーブローし、クリアーを塗ります。ここでベースクリアー(ベースコートのクリアー)を塗る場合もあるのですが(垂れとハジキを防止出来ます)、塗らずのそのままクリアーを塗った方が(厳密には)艶具合が良いので、リスクが少ないと考えたらそのままクリアーを塗ってしまいます。
その後熱を入れて完全硬化させ、数日寝かしたら完成となります。
クリアーはクリスタルクリアーで、ロゴの白はVW社のクールホワイトを使用しています。ロゴの色は特に御指定が無ければこちらで適当な物を選びます。逆に二色目の色を御指定の場合は別途費用が掛かってしまいますので、特に拘りが無ければ「白」とだけ御指定頂ければと思います。
また多少割増は掛かりますがマイクのグリル部分のリングを白にするなども可能ですので、お好みのデザインを考えて頂ければと思います。
この度のご依頼、誠にありがとう御座いました!