牽引フック本体の方は先日既に塗装作業を終えていますが、それに引き続き追加でご依頼頂いたそれの受け側(車体フレームに装着される部分?)と、バッテリーステー3点セットも作業着手しました。大変お待たせいたしました。
各ボルト穴には同じサイズのネジを挿し込んでマスキングをし、青アルマイトが施されたバッテリーステーはプリントされていた文字を削り落としておきました。
こんな感じでサンドブラスト処理完了です。
ちなみに部品は新品で、現状で錆も出てはいませんが、オーナー様的にその辺が気になる事と、同製品で錆が発生してしまっている物も見ているとの事なので今回の重防錆仕様でのご依頼となっています。
サンドブラスト処理された表面は塗料の密着もすこぶる良好なのですが、それだけに酸化(錆)も早いので直ぐに何かしらの防錆処理を行います。
錆で気になる点としてはこういった「隙間」で、こういった箇所に入り込んだ水がいつまでも残って錆び易くさせてしまいますさらに泥などが詰まると常に湿度100%といった状態になり、古い車でよく見かける光景としては、フロントフェンダーの下部の裏側に溜まった泥のせいで水が抜け切らず、裏側は錆がビッシリでもう朽ち果てる寸前・・・と言う事になってしまいます。自転車のフレームも内部に水が入らなくても空気が入る以上湿度による結露が生じるので、水抜きの穴が大量のグリースなどでを詰まらないようにしておく必要があります(本末転倒ですよ・・・)。
筆で隙間にプライマーを入れたら勢いよくエアーを掛けて奥まで浸透させ、それを両方から行います。
塗料は辺りに飛び散りますがこの時点ではシンナーとウェスで拭き取れば良いだけなので気にしなくて大丈夫です。
ご指定頂いているのが重防錆仕様なので、使用するプライマーは耐食性の高い浸透型エポキシプライマーで、先ほどの筆挿しの後に全体に2コート、さらに 通常のウレタンサフェーサーを4コート塗っておきます。プライマーだけをタップリ6コートと言う方法でも良いのですが、とにかく固い(と言うよりな分子の繋がりが強く粘りが凄い)ので後に行う研ぎ作業をやり易くする為です。
バッテリーステーの受け手はアルミ材質なので通常のウォッシュプライマーだけにするつもりでしたが、どうせ一緒に塗るならと言う事でこちらも重防錆仕様にしておきました。ただしラインはかなり崩れているので後で研いで形を整えます(膜厚が付く分、肌がボテっとしてしまうのです)。
それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!