アルファロメオエンジンカバー&サージタンク 本塗り

 先日サンドブラスト処理を行っていたアルファロメオ156V6後期型のサージタンクとエンジンカバーです。その後リン酸処理→洗浄→乾燥→マスキングをしておきました。

 まずは全体にプライマーを塗布します。

 フライス加工されて光っていた部分はマスキングで残す場合もありますが、今回は全体的に腐食が酷くサンドブラストを行っているので、全体を塗装するようにしています。

今回は結晶塗装の黒だけを、業者様の御依頼分も含めて全部で6個を同時に塗っています。

 縦横斜めに全体が均一になるようウェットに塗り込みます。

 裏側の塗り難い部分はひっくり返して先に塗っています。

 鋳造された金属で、さらに腐食で浸食された素地に直接上塗りを行うと、全く綺麗な仕上りにはなりませんが、

 その後熱を入れると結晶目が現れ、あれだけ悪かった素地の状態を目立たなくしてくれます。

 凸部は最後に研磨して光らせ、クリアーを筆で塗って腐食の進行を遅らせるようにします。

このままだとのぺっとしていますが、文字部分とフィンを削って金属を光らせると凄く良い感じになると思います。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

スターレットヘッドカバー×2 本塗り

 先日サンドブラスト処理を行っていたトヨタスターレットのヘッドカバー二個です。

その後リン酸処理を行い、よく水洗いをして乾燥させ、マスキングをしました。

 まずは全体にプライマーを塗布します。

ホースパイプ部とプラグキャップ装着部、あとボルト取り付け部には結晶塗装を行わないよう、ベースコートの黒を塗っておきます。

ホースパイプ部はメッキが剥がれて腐食していた事、プラグキャップ部は嵌りが甘くならないよう、またボルト取り付け部はゴムパッキンが着くタイプだったので一応結晶塗装は塗らない様にしておきました。ちなみにボルト取り付け部がガスケットより外側(オイルの通り道では無い部分)であれば結晶塗装に塗ってしまって全然OKです。

 その後マスキングを行い、本塗り開始です。

 全体に均一になるよう6コート程ウェットに塗り込みました。

 艶がある状態だと、素地の悪さ(主に腐食して浸食された部分)が良く目立ちます。

結晶塗装はこういった素地のままでも比較的綺麗に見せられる事から、ヘッドカバーなどの鋳造製品に多用されています。

 その後120℃~170℃くらいの熱を掛けると結晶目が出てきます。

最初は赤外線ヒーターで様子を見ながら30分くらい熱を掛け、後日恒温器で二度焼きを行います。

 冷えるとマスキングテープが剥がれ難くなるので、温かい内に全部剥がしておきます。

この後は「TOYOTA]の文字を研磨して光らせ、腐食の進行を遅らせる為にクリアーを筆で塗っておきます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!