ヤマハマグザムテールランプ 本塗り

 先日お預りしておりましたヤマハマグザム(ビッグスクーター)のテールランプです。今回タイミングはかなり早いのですが、レンズ系の塗装はまとめて行うようにしているので、逆に少し遅れていたら次のターンで二ヵ月掛かってしまったりもします。時々「いつ送れば早く終わりますか?!」といったご質問を頂いたりしますが、こういった事から当方ではタイミングが読めない処がありますのでどうかご理解を頂ければと思います。

脱脂清掃後、テールランプ下部の「ナンバー灯」になる個所をマスキングします。

プラスチックプライマー塗布後、透過性の赤=レッドキャンディーを5コート程塗布します。意外にコート数を多くしているのは裏側の形がイビツな為です。尚こちらはスモーク塗装は無しで、手前はインプレッサのハイマウントランプにはスモークを塗っているので色の違いが判ると思います。マズザムの方の赤は明らかに鮮やかですよね。

そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

車体に着けば見えなくなる部分でも、部品単体の状態だと気になってしまうかと思いますので(私も気になります)、裏側までしっかり塗るようにしています。

目立つ傷も小傷も多かったナンバー灯部分もクリアーを塗って綺麗になったと思います。

それではこちらも完成次第改めて紹介をさせていただきますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

ランドクルーザープラドテールランプ 本塗り

 こちらもお待たせしました!ランドクルーザープラドのテールランプも無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

尚ブレーキキャリパー関係は、いつものブレーキ屋さんがアメリカ出張中だった為に少し遅れておりますが、既に帰国されていますので近々戻って来るかと思います。どうぞもう少々お待ち頂ければと思います。

 いつもながら鮮やかな赤と白が眩し過ぎるくらいのテールランプです。以前ご依頼頂いたお客様が、「この紅白おめでたい感じがどうにも・・・」と言うのも納得です。

 いきなりですが(私もビックリしました・・・)、ご依頼時にご指定頂いた画像を参考に濃度を調整しました。コート数は先ほど紹介したCLAベンツのテールランプと同様5~6コートとし、その分塗料中のスモーク含有量を多くして濃くしています。

濃度が決まったらクリアーを塗って本塗り完了です。

尚全体を同じ様にスモークを塗るとクリアーレンズ部の黒さが少し足りなく感じるのでその部分だけ1コート多くスモークを塗っています。全体的に均一に濃いスモークで、且透明度が残っているのが判ると思います。

 形もかなり複雑で、足付け処理・塗装・磨きどれも手間が掛かりますから、テールランプ関係の中では(金額が)最高峰に位置しています。

それではこちらも完成次第改めて紹介をさせていただきますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

メルセデスベンツCLAテールランプ 本塗り

 こちらもお待たせしました!メルセデスベンツCLA純正テールランプも無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

テールランプをそのまま置くとレンズの下部分が台に当たってしまう為、 テールランプ下部にボール紙の心棒を貼って浮くようにしています。またクリアーを塗る時はレンズ面が上にして塗り肌が平滑に仕上がるにようにしています。

 プラスチックプライマーを塗布し、スモークを塗り重ねていきます。

今回のご依頼では、画像中にある「スバルレガシィアウトバック」のテールランプのスモークよりも濃く、

 こちらの「TOYOTA86のテールランプ」よりは薄くし、両者の中間くらいの濃さになるよう調整しています。

 濃度が決まったらクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 最初は横を向けた状態で塗っていましたが、途中で色々と向きを変えてスモークの濃さを確認する為と、クリアーのレベリングが良くなるよう最後の方がレンズを上に向けて塗っています。

 ゴミが少ないのはそれなりに(と言うかかなり)気を遣っているからで、本塗り前日までには壁や床の清掃、本塗り前は天井から台、テールランプの裏側、自分の体、エアーマスク、スプレーガンなど、とにかくブース内にある物は何周もエアーブローを繰り返して埃を無くしています。意外にもスプレーガンを洗った時に残っているホコリが結構多いように思います。

 比較的薄いスモークですが、それだけに濃度を決めるのが難しいので、塗料中のスモーク含有量を少なくし、コート数を5~6回にして微調整を行っています。スモーク塗装をする日は前日からプレッシャーで胃が痛くなってしまいます。

途中反対側の照明を落としてわざと暗くしたりと、色々な状況を想定して濃度を確認しています。良い具合の濃さに出来ていると思いますのでどうぞご安心下さいませ。

それではこちらも完成次第改めて紹介をさせていただきますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

インプレッサGRBテールランプ レッド&スモーク本塗り

 先日お預りしておりましたインプレッサGRBのテールランプと、

ハイマウントストップランプです。裏側に貼ってあった布テープは先日綺麗に剥がして保管しておきました。

予め作ってあったデータからカッティングプロッターを使ってマスキングシートを作製し、ウィンカーとバックランプ部に貼り付けます。

ちなみに足付け処理&脱脂された面は塗装は勿論、こういったシール関係も密着し易くなっている為、これを前日(12時間くらい前)に貼っておくと糊が被塗面に残ってしまい大変な事態になります。塗装している途中にシリコンオフを使ってベタベタした糊を取り除くなんて想像しただけで寒気がします・・・。

 プラスチックプライマー塗装後、透過性の赤=レッドキャンディーを4~5コート程塗布し、マスキングシートを剥がします。

 ハイマウントストップランプも同様、レッドキャンディーを塗布します。

 さらに薄くスモークを塗布します。奥にあるマグザムのテールランプはスモーク無しで、こうやって見比べるとスモークの有無で色が違うのが良く判ると思います。

 スモークを2~3コート塗ったら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 今回のターンは、クリアーは全て高品位なタイプの「クリスタルクリアー」となります。

クリアーレンズ部は薄いスモークになり、赤く塗った個所は落ち着いた感じになっているかと思います。

艶消し黒に塗られた部分とはバツ切りになる為、クリアー塗装後直ぐにマスキングテープを剥がしてガタガタになるのを防ぎます。

それではこちらも完成次第改めて紹介をさせていただきますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

フィアットテールランプレッド&スモーク 本塗り

 大変お待たせしました!先日下準備を行っていたフィアットの純正テールランプは無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

塗装前にはよく脱脂処理をし、エアーブローで埃を飛ばします。

ちなみに少し前、サーモス塗装ワークショップでいらした方が「自分で塗っている時によくハジいて困ってまして・・・」との事でしたが、なるほど確かに車の塗装であればその辺りは親方(上司)や講習でちゃんと学びますが、ネットなどではわざわざ脱脂の方法を紹介している所は無いのかも知れませんね。

被塗面の脱脂は一枚のウェスだけを使ってやると、それでは単に油膜を伸ばしているだけに過ぎないので、基本は2枚を使って行います。窓拭きと一緒で、最初にシリコンオフで濡らしたウェスで被塗面を噴き、その後もう一枚のウエスで乾拭きをします。

また一枚だけを使ってやっている人に多い傾向で、シリコンオフは揮発が早いタイプが一見良さそうに感じますがですが、前記した2枚拭きの方法では揮発が早いと上手く出来ない為、基本は「揮発の遅いシリコンオフ」が脱脂に適しています。

また形が複雑な場合はウェスで拭き取ろうとするよりも「洗い流す」方が楽(確実)なので、スプレーガンにシンナーやシリコンオフを入れて、吊るした状態で上から下に油分ごと洗い流すようにします。またハジキシラズのように洗浄成分も入ったウォッシュコンパウンドを使って水で洗い流す方法も良いですかね。

 しっかり脱脂処理をしたら用意しておいたマスキングシートを貼り付けます。今回は現行(新型)のアバルト595に使用するとの事で、下のバックランプ(反対はバックフォグ)も赤に塗装してしまいます。

 プラスチックプライマー塗装後、透過性の赤=レッドキャンディーを3コート塗った状態でウィンカー部のマスキングシートを剥がしました。赤は全部で5コート塗る予定です。

 クリアー抜きをしたウィンカー部にプラスチックプライマーを塗り、さらに全体にレッドキャンディーを2コート塗ります。これで赤は全部で合計5コートです。

 その後、以前の施工例画像を参考にスモークを塗り重ねます。ここまでがベースコートの塗装です。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 ウィンカー部の赤は周りに比べると薄くなっていますが、最後にスモークを塗る事でそれも目立たなく出来ています。

意外と手間が掛かっているので、単に出来あがった画像だけを見ると「赤に塗るだけでその金額!」と思われてしまいそうですが、各工程をウェブサイト上で紹介し、さらにそれらを纏めて施工例として紹介する事で、以前に比べると御理解を頂ける方がとても増えたと思います(お問い合わせを頂いてからの成約率が格段に上がりました)。

それでは完成次第改めて紹介をさせていただきますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!