メッキパーツ サフェ入れ

 装飾クロムメッキが施されたパーツはそのまま普通に塗装しても著しく密着性が劣る為、これらに関しては別工程で下地処理を行っています。画像はホンダジェイドのフロントグリルメッキモールです。

比較的バランスの悪い形状ですが、以前作成した自作ワイドクリップが活躍してくれました。普通なら前屈みに折れてしまうところですがグリップ部にアルミパイプを使っている為、非常に安定しています。見た目が悪かったのでお蔵入りさせようと思いましたがこれはもう増産必至です。

 こちらは同じくジェイドのフロントグリルモールに着くメッキエンブレムです。

メッキ素地用に行っている下地処理とプライマーを塗布し、最後にサフェーサーを塗布しています。

 こちらも今までの小さいクリップでは無くワイドクリップ(小)を使いました。安定感がまるで違います。

 こちらは少し早いのですが、同じメッキパーツなので一緒に並行して作業をしていました。ベンツに取り付け予定の特注メッキエンブレムです。

普通の(量産品)のエンブレムは裏側が肉抜きされていて、骨の部分をクリップで掴めるようになっていたりするのですが、恐らく板形状からの削り出しの為、裏側はフラットな形状となっています。なのでガムテープを芯状に丸めた物をカットして貼り付け、それを小さいワニクリップで掴んで固定しています。

それぞれプライマー&サフェーサーは裏側に回り込むように塗り、激しいスチーム洗浄などでもきっかけとなる塗膜の切れ目が出来ないようにしておきます。

それではこちらも作業進行次第また紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ロータスエキシージヘッドカバー サフェ入れ

 先日エポキシパテ(実際は3Mの構造用エポキシ接着剤パネルボンド)でネジ穴を埋めておいたロータスエキシージのV6エンジンヘッドカバーです。

さらに低い部分に同エポキシ樹脂を盛り、60℃40分程の熱を掛けて完全硬化した後研ぎ付けました。奇跡的に目で見える巣穴はゼロだった為、予定通りエポキシの充填は2回で完了しました。

 その後全体を脱脂清掃し、各部をマスキングします。

今回のヘッドカバーは非常にネジ穴が多いのですが、先日纏め買いをしたM5のイモネジを使ったのでこれは比較的楽に出来ました。それにしても30個くらいは使ったでしょうか…。

 まずはウォッシュプライマーを塗り、

 続けてサフェーサーを塗布します。

サフェーサーは1コート毎に15分程のフラッシュオフタイム(コート間の乾燥時間)をとり、合計6コート塗りました。各コートともウェットに塗り込んでいる為かなりの膜厚になっていますが、フラッシュオフタイムをしっかりとって塗膜中に溶剤が籠るのを防ぎ、またこの後は一日置いてから熱を入れる事でブリスターやワキ(塗膜中の溶剤が抜ける時に出来る極小のピンホール)を防ぎます。

と言う訳で、ここまでは普通の作業なのですが、実はここからのサフェ研ぎ~本塗りまでがかなり大変な内容となります。

一応完成イメージと言う事で以前施工した艶あり仕上げのヘッドカバーを紹介しますね。

当店で紹介している艶あり仕上げのヘッドカバーが綺麗に見えるのは特段塗り方が上手いと言う訳では無く、単に下地処理に時間と手間を費やしているだけです。クリアーを厚塗りしても綺麗になると言う訳ではありません。

さらにはヘッドカバーのように形がイビツな物は塗装後に磨き処理が出来ないので、塗ったそのままで仕上がるのが前提で、それの為にはやはりしっかりとした下地が必要なのです。

しかし果たしてこれのサフェ研ぎをしようとする塗装屋さんがどれくらい居るか、もしくはそれにお金を出してくれる方がどれくらい居るか…と言う感じですかね。勿論今回はそれに関してのコストも計上させて頂いていますので、その作業にも十分時間が掛けられる訳です。非常にありがたい限りです。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きます。尚こちらと一緒にメッキパーツにもサフェーサーを塗っていますので後程そちらも紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

SHURE SM58-50マイク塗装承ってます

先日到着しておりましたSHUREのボーカルマイクSM58、50周年記念モデルです。この度のご依頼誠に有難う御座います!

今回はこちらを鮮やかなイエローに、またご指定頂いたイラストをデカールで、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様でご依頼頂きました。

早速イメージイラストを作成しましたのでそちらを紹介させて頂きますね。

ベースカラーとなる色は鮮やかな黄色(#FFFF00)を参考とした近似色で、イラストは黒のデカールで作成、またデカールの段差はクリアーの二度塗り(クリアー塗装→完全硬化→研磨」)で平滑に仕上げます。

ちなみにこの#FFFF00なる色ですが、RGB値だと R255 G255 B0、印刷などで使うCMYKだとC0 M0 Y90 K0といった感じとなります。

塗装はこれらとは別の概念となりますが、大よそのイメージとしては鮮やかなイエロー原色をベースに、極力色を濁らせないように隠蔽力を上げる(現実的に使える)配合にする感じです。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

フィアットテールランプ レッド&スモーク塗装承ってます

先日到着しておりましたフィアットアバルト595純正テールランプです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はウィンカー&バックランプ部をクリアー抜きに、その他の部分をレッドキャンディー塗装、最後に全体に薄くスモークを塗り、クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」で承っております。

以前施工した同型テールランプと同じ内容となりますので、参考までにそちらを紹介しますね。

こちらは以前ご依頼頂いた案件で、元は同じ純正テールランプとなります。

純正テールランプはフチが白くなっていてこれがちょっと格好悪い気がするのですが、これの上にレッド(&スモーク)を塗る事で先ほどの塗装済みの画像のように引き締まって格好良く見えるようになります。

尚、一応クリアー抜き部のマスキングについても紹介させて頂きますね。

クリアー抜きにするラインは直線一辺倒では無く、一部は曲線的になって内部の反射板に合わせるようにしています。今回もこのようにしますのでどうぞご安心下さいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

Nワゴンテールランプ レッド&オレンジ&スモーク塗装 完成

 こちらもお待たせしました!ホンダNワゴンの純正テールランプ、レッド&オレンジ&おまけスモーク塗装で完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

 元々クリアーレンズだった純正テールランプを、下部をレッド&クリアー抜き、上部をオレンジ、最後に全体に薄くスモークを塗りました。

 黒いプラスチック製のカバーは劣化して表面が白っぽくなっていた為、軽く磨いておきました。

 ちょっとサイズ的に縦長なのでこの場所では狭く、改めて室内でも撮影し直しました。

 純正品の良い点としては、水漏れがしない、LED球が切れない(切れるような事があると直ぐに対策品に移行します)、機能的・デザイン的に失敗が無いという処でしょうか。

既存の電球タイプなら球が切れても交換できるのですが、内臓式LEDの場合は球が切れると部品自体を交換と言う事になるのでどうしてもリスクが避けられません。時々レンズと土台を切り離す「殻割り」と言う物を見かけますが、あれはかなり特殊な事例ですので…(ヘッドライトを分解するのとはまるで別の次元で、外すというよりかは切って繋げるといった作業です)。

尚こちらのオーナー様からはさらに追加でアウターハンドルとリヤガーニッシュのボディ同色塗装もご依頼頂いておりますので、引き続きそちらも作業進行次第また紹介させて頂きます。

まずはこの度のご依頼、誠に有難う御座いました!