ボールペン胴軸塗装承ってます

 先日到着しておりましたボールペンの胴部分の部品5点です。こちらは少し前にもほぼ同じ内容の物をご依頼頂いた方で、仕上がりを気に入って頂けましたようでこの度もご依頼頂けました。ご贔屓頂き有難う御座います!

下地の状態は前回と同様、既存の塗装はオーナー様自ら剥がされています。後で判ったのですが、これらのボールペンはカルティエ・サントスなるメーカーの物で、普通そういう事が気軽に出来るような物では無い物だと思うのですが…(恐)。

素地にはネームが彫刻されていた跡などもありますので、前回同様プライマーと、必要であればサフェーサーも塗布します。

そして色については今回も5色別々の色で、その内の3色「赤、橙、黄」については前回同様「キャンディー塗装」で承っております。

ご指定頂いているベースカラーは以下の通りとなります。


・赤:Lamborghini, Rosso Mars(カラーコード:LZ3M)

・橙:Lamborghini, Arancio Atlas(カラーコード:0058)

・黄:Lamborghini, Giallo Maggio(カラーコード:0129)

・茶:BMW, Marrakesh Brown Metallic(カラーコード:B09)

・濃緑:Jaguar, British Racing Green(カラーコード:HGY)


ちなみに上記の黄色「Giallo Maggio」は3コート仕様となる為、これにキャンディーカラーを行う場合は4コート塗装となります。

キャンディーカラーについては「赤、橙、黄」はそれぞれ「キャンディーレッド」「キャンディーオレンジ」「キャンディーイエロー」を採用する予定です。

尚これらのキャンディーカラーはハウスオブカラーでは無くメーカー直で仕入れている知り合いの塗装屋さんから購入している物なので正確な色名をご案内出来ません。ご了承下さいませ。

前回ご依頼頂いた時の完成画像も紹介させて頂きますね。


前回は深緑以外の4色をキャンディーカラーにしています。

画像左側の色が一般的な自動車のボディカラーで、それらにキャンディーカラー(透過性塗装)を重ねたのが右側の色となります。色に深みが出て、さらに見る角度や環境によって色味が変わる独特の表現を感じられます。

それでは作業進行次第また紹介させて頂きますね。この度もご贔屓頂き誠に有難う御座います!

以前の完成時の記事もリンクしておきますので宜しければご参照下さいませ。

ボールペン胴軸塗装 完成

ロータスエキシージヘッドカバー サフェ研ぎ

 先日サフェーサーを塗布しておいたロータスエキシージのV6エンジンヘッドカバーです。

一晩自然乾燥させ、巣穴の個所に同じウレタンサフェーサーを筆指ししておきます。

 さらに全体にガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきます。研ぎながら凸凹したラインを確認する為と、研ぎ忘れ防止の為です。

 その後60℃40分程の熱を掛けてサフェーサーを完全硬化させました。

ちなみに一晩おいた自然乾燥だけでも見た目(触った感じも)固まっているように見えますが、そのまま熱を入れない状態で色を塗ると完全に硬化しきっていないサフェーサーが上に塗られた塗膜の溶剤に侵されて激しくチヂレます。

 そしていよいよサフェ研ぎです。

平らな面積はいつものように当て板と#320の空研ぎペーパーで面を出し、さらに狭い場所には小さい当て板や、画像にある極小サンダーを使って研ぎ出します。

 パッと見サフェーサーが平滑に見えるのは艶消しだからで、実際はボコボコ&ウネウネなのでとにかく硬い物を当ててペーパーを掛けなければなりません。ペーパーだけを使った手研ぎは最後の最後だけです。

画像はヘラにペーパーを巻いた状態で入り組んだ奥を研いでいるところです。

 唯一のスピードアップはペーパーを新しい物に替える事で、特に今回は景気良くペーパーを使いまくりました。イメージとしては10メートルくらい使った感じです(実際は3メートルくらいだと思いますが。笑)。

 と言う訳で何とか#320の空研ぎまでが完了です。

 空研ぎはここまでで、次は水研ぎの作業となります。

水研ぎも同じく全体を研ぎますが、その後はいきなり本塗りと言う訳では無く一旦「艶ありの黒」として仕上げます。作業自体はベースコートの黒+クリアーの本塗りと変わりありませんが、まずはそれを下塗り(下地)とし、その後の3コートSPFシルバーに備えます。

理由としてはやはり「ペーパー目」の防止で、このサフェーサーをそのまま#800(実際は#1000~1300相当)の均一なペーパー目に揃えられれば一番良いのですが、多分それは非常に難しく、また今回は特に素地(ペーパー目)の影響を激しく受けやすい高輝度メタリックの為、念には念を入れておきます。

と言うか以前BMWのヘッドカバーをMカラーに塗った時もそうしていますし、自転車フレームの塗装などもそうしているのが普通です。石橋を叩いて型枠を作りコンクリートを流し込んでから渡るような感じですかね(そこまでの手間では無いですが。笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。新たなご依頼品も入っておりますのでそちらも改めて紹介したいと思います。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

F50ブレンボキャリパー サフェ研ぎ

 先日キャリパー正面にエポキシプライマーサフェーサー&ウレタンプライマーサフェーサーを塗布しておいたF50用ブレンボキャリパーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

 ちなみに通常はキャリパーにサフェーサーは塗らず、プライマーのみを塗ってそのまま本塗りに行きますが、今回はオーナー様のご指定によりキャリパー正面にあったフィン状の突起を4ヵ所削り落としていて、それの跡を平滑に仕上げる為にサフェーサーを塗っています。

 当て板を使って#320で研ぎ出し、その後#400で均し、さらに布状の研磨副資材アシレックススカイ(#320相当)でペーパー目を均し、さらにアシレックスレモン(#800相当)でペーパー目を消しています。

プライマーとサフェーサーを塗っているのは正面のみの為、本塗り時には改めて全体にプライマーを塗布します。プライマー単体であれば膜厚が薄い為肌が出来る(荒れる)事は無く、軽いサンディングのみでそのまま上塗りを行えます。

マスキングシートのテストカットも済んでいて、本塗り間近になったら4個分を用意しておきます。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

メッキパーツ サフェ入れ

 装飾クロムメッキが施されたパーツはそのまま普通に塗装しても著しく密着性が劣る為、これらに関しては別工程で下地処理を行っています。画像はホンダジェイドのフロントグリルメッキモールです。

比較的バランスの悪い形状ですが、以前作成した自作ワイドクリップが活躍してくれました。普通なら前屈みに折れてしまうところですがグリップ部にアルミパイプを使っている為、非常に安定しています。見た目が悪かったのでお蔵入りさせようと思いましたがこれはもう増産必至です。

 こちらは同じくジェイドのフロントグリルモールに着くメッキエンブレムです。

メッキ素地用に行っている下地処理とプライマーを塗布し、最後にサフェーサーを塗布しています。

 こちらも今までの小さいクリップでは無くワイドクリップ(小)を使いました。安定感がまるで違います。

 こちらは少し早いのですが、同じメッキパーツなので一緒に並行して作業をしていました。ベンツに取り付け予定の特注メッキエンブレムです。

普通の(量産品)のエンブレムは裏側が肉抜きされていて、骨の部分をクリップで掴めるようになっていたりするのですが、恐らく板形状からの削り出しの為、裏側はフラットな形状となっています。なのでガムテープを芯状に丸めた物をカットして貼り付け、それを小さいワニクリップで掴んで固定しています。

それぞれプライマー&サフェーサーは裏側に回り込むように塗り、激しいスチーム洗浄などでもきっかけとなる塗膜の切れ目が出来ないようにしておきます。

それではこちらも作業進行次第また紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ロータスエキシージヘッドカバー サフェ入れ

 先日エポキシパテ(実際は3Mの構造用エポキシ接着剤パネルボンド)でネジ穴を埋めておいたロータスエキシージのV6エンジンヘッドカバーです。

さらに低い部分に同エポキシ樹脂を盛り、60℃40分程の熱を掛けて完全硬化した後研ぎ付けました。奇跡的に目で見える巣穴はゼロだった為、予定通りエポキシの充填は2回で完了しました。

 その後全体を脱脂清掃し、各部をマスキングします。

今回のヘッドカバーは非常にネジ穴が多いのですが、先日纏め買いをしたM5のイモネジを使ったのでこれは比較的楽に出来ました。それにしても30個くらいは使ったでしょうか…。

 まずはウォッシュプライマーを塗り、

 続けてサフェーサーを塗布します。

サフェーサーは1コート毎に15分程のフラッシュオフタイム(コート間の乾燥時間)をとり、合計6コート塗りました。各コートともウェットに塗り込んでいる為かなりの膜厚になっていますが、フラッシュオフタイムをしっかりとって塗膜中に溶剤が籠るのを防ぎ、またこの後は一日置いてから熱を入れる事でブリスターやワキ(塗膜中の溶剤が抜ける時に出来る極小のピンホール)を防ぎます。

と言う訳で、ここまでは普通の作業なのですが、実はここからのサフェ研ぎ~本塗りまでがかなり大変な内容となります。

一応完成イメージと言う事で以前施工した艶あり仕上げのヘッドカバーを紹介しますね。

当店で紹介している艶あり仕上げのヘッドカバーが綺麗に見えるのは特段塗り方が上手いと言う訳では無く、単に下地処理に時間と手間を費やしているだけです。クリアーを厚塗りしても綺麗になると言う訳ではありません。

さらにはヘッドカバーのように形がイビツな物は塗装後に磨き処理が出来ないので、塗ったそのままで仕上がるのが前提で、それの為にはやはりしっかりとした下地が必要なのです。

しかし果たしてこれのサフェ研ぎをしようとする塗装屋さんがどれくらい居るか、もしくはそれにお金を出してくれる方がどれくらい居るか…と言う感じですかね。勿論今回はそれに関してのコストも計上させて頂いていますので、その作業にも十分時間が掛けられる訳です。非常にありがたい限りです。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きます。尚こちらと一緒にメッキパーツにもサフェーサーを塗っていますので後程そちらも紹介させて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!