プレオ内装パネル 下準備

preo11 ステアリングのスイッチはまだ手付かずですが、先にサフェーサーを塗るパーツの下準備を行っておきます。画像はウィンドウスイッチパネルで、梨地の上にシルバーが塗られていました。また成型時の凸凹な歪みがあったのでそちらも平らになるように削っておきます。こういった梨地の部品はそのままだと目立ちませんが意外と凸凹している事が多いのです。故に梨地で仕上げている訳ですけどね(ヘッドカバーに結晶塗装が多用されているのは同じ様な理由からです)。

preo12最初にプラスチックプライマーを塗ったら続けてサフェーサーを4~5コート程度塗布します。

ちなみにスタンドックスのサフェーサー(システムフィラー)は白・グレー・黒と3色が用意されていますが、こちらは「白」になります。と言うか私の場合この白しか使っていないのですが(苦笑)。

まあ上に塗る色が黒ならばそれ自体の隠蔽力が強いので下地が白くても構わないと考えていまして、逆に上に塗る色が白の場合は隠ぺい力が弱いのでだったら下地は白の方が良いということです。意外かもしれませんが白は本当に隠蔽力が弱く何度も塗らないとちゃんと隠蔽しないのですよ。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。オーナー様はここのところお体の調子が悪いようですが、完成を夢見てどうか元気を出してくださいませ・・・!。

VWビートルミニカー 本塗り

vw こちらも大変お待たせしました!無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。フォルクスワーゲンビートルのミニカーですね。

手前ボディは足付け処理が終わった状態で塗装表面の艶が無くなっているのが判ると思います。表面に細かい傷を付けて塗装の密着性を高める為の下地処理です。反対にその他の部品は艶がある状態で、このまま塗っても初期密着性は良いのですが時間が経つと塗装は剥がれてしまいます。塗料は接着剤ではないので当然の事なのですが、本物の車体でもこの足付け処理を行わないまま塗られるようなケースがちょっと昔は多かったのです。それのせいで何度酷い目に遭った事か・・・(総剥離です)。

vw1 今回のようなミニカーは各部品が稼動するので内側にも色を塗っておく事が必要となります。ただし裏側も表同様に仕上げるには一度には塗れなかったりするのでどうしてもコスト高になってしまいます。なので今回は最初に裏側にベースコートのみ塗っておき、その後各部を固定した状態で表側の本塗りに挑みます。勿論裏側も足付け処理をしてよく脱脂をしてからベースコートを塗っておきます。

vw2 そして本塗り準備となります。手を付けてしまえばそんなに時間は掛からないのですが順番待ちと言う事もありますし、初めての作業は事前に色々と想定する時間が欲しかったりもするのです。逆にプレッシャーの高い仕事は何日も夢に出て来るので良い加減早く終わらせた方が精神的には楽な筈なんですけどね。

vw3 今回は何とか(予算内で)裏側にも綺麗にクリアーが入らないかと色々考えていまして、この先に裏側にベースコートを塗ってからクリップで固定する方法にしました。いきなり作業し始めてしまうと気転が働かなく後になって「どうせならああやっておけば良かった」と思うことがあるのであながち待ち時間も悪くは無いんですよ。

仕事である以上余計な時間は掛けられないのですが、逆を言えば同じ時間内なら工夫次第で仕上がりが良く出来ると言う事ですからね。時間を省けるところは省いてその分を他に回すというやり方もありますし。

vw4そして本塗り完了です。色はニュービートル純正色の「サイバーグリーン」となります。一緒にお預かりしたミニカーより色は薄い感じですが実際の車にある色はこの色ですから御安心下さい。

vw5 こちらはボンネットです。モール?が刺さる穴に割り箸を尖らせた物を突き刺して、ヒンジ部分をワニクリップで固定しています。

vw6裏側も比較的綺麗に塗れたと思います。

ちょっと雑談ですが、この色を決めるものは塗料中に入った「顔料」でして、メタリックやパールなどは粒子の大きさによって色は変わって見えます。現状見ているのは実車と比べても同じ色ですが、例えば自分がこのミニカーと同じサイズに縮小したとしたらどんな色に見えるのかとちょっと疑問に思いました。普通に考えれば今と同じ色を見ている筈なのですが、自分が18分の1サイズになったら顔料は「18倍」の大きさになっている筈ですから、この色に使われているパールは「超ラメ状態」になっている筈なのです。となるとこの色とは全く違うように見えている筈なんですよね。うーん、そんな事ってあるのでしょうか・・・。

ちなみに染料は媒体(例えば水)に解けてしまうのでその粒子の大きさは存在しない筈です(分子レベルとかでは無く)。対して「顔料」は媒体の中を漂っているだけなので大きさは残るのです。メタリックのアルミ粉は肉眼でもその大きさは確認出来ますし・・・。

さらに考えると、自分が成長する段階でもサイズは変わる筈ですからもしかして顔料を使用して表現された色は自分が小さい事に見ていた物と今とでは違うのでしょうか。そして歳をとってまたサイズが小さくなるとまた違うように見えるのでしょうか・・・。

といった事を考えながら仕事をしていたら疲れました(爆)。もうちょっとマシな事を考えるべきですね。ただちょっと不思議に思いましたので。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

ブレンボキャリパー群

brembo_3本日はブレーキキャリパー4セット(8個)を塗っていました。2セットはいつものブレーキ屋さんで、もう2セットはやはりいつものチューニングショップさんからのご依頼です。

ちなみに画像は本件とは関係なく、そのブレーキ屋さんが抱えている在庫品?のようです。手が空いた時に片っ端からサンドブラストを掛けて旧塗膜を剥がしているようです。勿論全てブレンボです。

ちなみにどれも中古品かと思いきや実は新品も混ざっていたりします。見た目は勿論新品なのでその塗膜を剥がすのはちょっと(と言うかかなり)勿体無い気もしますが、ブレーキ屋さん曰く「新品の塗膜を残すと結局後で剥がれちゃうんだよ」との事なのです。ベースの黒は大丈夫でもその上に塗ってあるクリアーだけが剥がれてしまうらしいんですよね。

しかしまあ拘っていると言うか、そのまま普通に売った方が楽なんじゃと思うのですが(笑)。

W124ベンツヘッドカバー 組み付け

benz7 こちらは先日本塗りを終えたヘッドカバーです。旧塗膜剥離の際に外したバッフルプレートを取り付けます。

benz8 最初と同じ様にプレートの接点面に耐油シーラーを塗っておきます。同じようにネジ穴にも塗っておき緩み止めにもしておきます。

benz9幸いにしてプラグカバーのパッキンは切れずに取れたので両面テープを貼り直して元に戻せました。ボロボロになってしまっている場合もあるんですけどね。

そして残すところはこのカバーに取り付ける凸文字のプレートです。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

メルセデスベンツV35フロントグリル塗装 完成

benz10 大変お待たせしました!Vクラスのベンツのフロントグリルはボディ同色のアークティホワイトになって完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々は艶消しのシルバーで、状態は良かったので下地処理は足付け処理のみで塗装を行っています。

benz11 やはりと言うか白は撮るのが難しいです。

ちなみにメッキ製品は黒に似合うと思っていましたがこうやって見ると白とも良く似合いますね。と言うかメッキも無機色ですから何色とでも合うのかも知れませんが・・・。

benz12これぐらい寄ってようやく艶があるのが判ると思います。

色が黒であればメッキモールも含めて全てを同色化してしまうのも良いですが(凄く悪い感じになりますが・・・恐)、今回のような白でそれをやるとどうなるんでしょう。今まで余り見かけないと言うか見たことがありませんが、さすがに白一色になるとクドくなってしまうのでしょうか。

ただ同じ白でも艶を変えればお洒落に見えそうな気がします。ただやはりそれでも見方によっては悪そうに見えてしまうのかも知れませんが・・・(苦笑)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度も当店をご利用頂き有難う御座いました!