ROVER MINI 調色

mini111ローバーミニ関係のパーツも下準備の作業が進行して来ましたので色を作成します。

色はグリーンとレッド(二種)で、これらはレストア中の車体に塗られる色と同じ色との事で色板をお預かりしています。当初は一からこれを作るつもりだったのですが、車体を担当しているレストア屋さん(と言うには大きな会社なのですが・・・)の担当の方とお知り合いになれたので、幸いにして塗料の配合データを入手する事が出来ました。いやはや有難い限りです。

ただ先方様の使っている塗料はDUPONTで、またカラーコードも特殊な物なので当店で使っている塗料のSTANDOXでは配合データはありません。が!私が以前使っていた塗料がこのDUPONTなるメーカーの塗料で、実際これを使っている期間が結構長かったですから使っている原色番号を見れば色のイメージは出来ますし、スタンドックス原色への変換も可能です。これがあると無いとじゃ全然違うんですよ。いやー、本当に助かりました。

mini112 例えばDUPONTのAM51はSTANDOXのMIX579、AM51はMIX561と頭の中で変換が可能です。思えば調色作業はSTANDOXよりもDUPONTの方がやり込んでいたのでかなり記憶に染み付いているんですよね(そうまるでトラウマのように・・・笑)。

mini113ちなみに内装パーツの一つは以前塗装したレッド(オレンジ)でご指定頂いていますので、やはり以前塗装した物(画像はドラムブレーキカバー)を参考に色を作成します。

尚、画像のドラムブレーキカバーは一見綺麗だったので塗装は剥がさず足付けだけして塗る予定でしたが、何箇所か腐食している部分があったので結局全部剥がしてサンドブラストを掛ける事にしました。現在溶剤槽に浸け置き中となります。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。もう少々お待ちくださいませ!

FIATリモコンキー 下準備

fiat35 先日サフェーサーを塗布しておいたフィアットリモコンキーです。全体を#600→#800で水研ぎし、細い溝はコシの強い#1500の耐水ペーパーを使っています。

一般的に「耐水ペーパー」と言ってもメーカーや製品によってそれぞれ特性が違って、コシの強い物は磨きの時にブツの段差を取るのに重宝しますが傷の入り方も強いので使い分けが必用です。

fiat36 色については「イタリアのアッズーリのブルー」との事で、参考画像を頂いていますのでそれに合わせて色を作成します。

fiat37またはこんなサイトも見つけたので、そこから得たカラー情報(RGB)とアプリを使って確認もしてみました。まあでもこれじゃ判りませんね(苦笑)。ただ一応便利ですので改めて紹介しておきます。広告代理店さんとかで多いのですが、一方的な情報だけで問い合わせて来たりしても意味が判りませんのでそういった時に便利かも知れません。

sti3Palettes」なるアプリです。CMYKやRGB、HSVなどで数値化された色を入力すれば簡単に視覚化出来る優れ物です。資料が無い外出先などで便利そうですが、まあこんなのを使うとちょっとプロっぽいかな、程度で宜しいかと(笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!

HARO自転車フレーム 本塗り

haro3 ここまで大分長い道のりになりましたがようやくこの日を迎えることが出来ました(って何か変ですか)。HAROのフレームは無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。

haro4サフェ研ぎの際に素地が露出した箇所 と、最後に打ったスチールのポップナットにプライマーを塗布します。

haro5 ベースコートを塗布し、クリアーを塗ったら本塗り完了です。お待たせしました!

haro6 色はVW系のサンセットオレンジ(カラーコード: LB2A)で、クリアーはクリスタルクリアーで承っています。

haro7 難しかったのがスイングアームの方で、各部に補強のステーがある為にスプレーでアクセス出来るところがかなりシビアです。向こうのステーの裏側はこの穴から狙い打たないと塗れません・・・。

haro8フレームに比べるとスイングアームの方が補助的な物なので安価に出来ると思いがちですが、サフェ研ぎにしても塗装にしても余程こちらの方が手間が掛かるので費用も大きくなりがちです。塗装は面積で費用が決まるのでは無く作業時間からの算出で、例えば10cmの物が1万円で塗れるとして、1cmの物が千円で塗れる訳では無いのです(むしろ小さい方が高くなるケースもあります。フェラーリの鍵なんかが良い例ですね。フェラーリだから高い訳では無く、時間が掛かるのです)。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!