スターレットヘッドカバー×2 本塗り

 先日サンドブラスト処理を行っていたトヨタスターレットのヘッドカバー二個です。

その後リン酸処理を行い、よく水洗いをして乾燥させ、マスキングをしました。

 まずは全体にプライマーを塗布します。

ホースパイプ部とプラグキャップ装着部、あとボルト取り付け部には結晶塗装を行わないよう、ベースコートの黒を塗っておきます。

ホースパイプ部はメッキが剥がれて腐食していた事、プラグキャップ部は嵌りが甘くならないよう、またボルト取り付け部はゴムパッキンが着くタイプだったので一応結晶塗装は塗らない様にしておきました。ちなみにボルト取り付け部がガスケットより外側(オイルの通り道では無い部分)であれば結晶塗装に塗ってしまって全然OKです。

 その後マスキングを行い、本塗り開始です。

 全体に均一になるよう6コート程ウェットに塗り込みました。

 艶がある状態だと、素地の悪さ(主に腐食して浸食された部分)が良く目立ちます。

結晶塗装はこういった素地のままでも比較的綺麗に見せられる事から、ヘッドカバーなどの鋳造製品に多用されています。

 その後120℃~170℃くらいの熱を掛けると結晶目が出てきます。

最初は赤外線ヒーターで様子を見ながら30分くらい熱を掛け、後日恒温器で二度焼きを行います。

 冷えるとマスキングテープが剥がれ難くなるので、温かい内に全部剥がしておきます。

この後は「TOYOTA]の文字を研磨して光らせ、腐食の進行を遅らせる為にクリアーを筆で塗っておきます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

 

KATOクレーンミニカー デカール作製

 先日ご依頼を頂いていたKATO社製の1/50クレーンミニカーSR-250Riです。

少し前に分解作業も完了しましたので、旧塗膜剥離の前に各ロゴのデカールを作製しておきます。

 各ロゴは最初にIllustratorで作製しておいたので、それぞれを一纏めにして印刷の準備を行います。

 印刷に使うのはいつものALPS社製MD5000のプリンターで、ただ古い物なのでこれを動かすには昔のOS(Windows XP)が必要となりますが、ネット回線に繋ぐとウィルスが入り込んでしまう為、これ(とカッティングプロッター)専用のスタンドアローン機を使っています。IllustratorもVer.はCSと、全てが古いです(ただWin3.1から使っている身としては、これでも全然有難い話なのですが。笑)。

 まずはテストとして、黒の単色で印刷してみました。

 ここまでのサイズだともしかしたら細かい部分が潰れてしまうのでは?!と思っていましたが、元々貼ってあったデカールと遜色無く出来たので安心しました(ちなみにこれが駄目だったら以前お願いしたドライレタリング屋さんに外注依頼をする予定でした)。

 と言う訳で、各色に合わせてデカール用紙に印刷しました。

 「SUPERBOOM」「KATO」のロゴに使われた青は、日本塗料工業会(以下ニットコウ)の色見本帳の「G75-20L」でご指定頂いておりまして、こちらはALPSの「特色ホワイト」をベースに、沖の「特色ブルー」を3度重ね刷りしています。さらに白は「ベースホワイト」を重ね、下地を透けにくくしています。最後に「艶仕上げ」でクリアーをコーティングしています。レイヤーは3種類に分けています。

そしてこちらは小さくて見難いのですが、「つり上げ荷重65t」の赤です。

ご指定は同じくニットコウの「G05-40X」で、同じように「特色ホワイト」をベースに、「マゼンタ」を1度刷り、さらに文字抜きで「ベースホワイト」を特色ホワイトの上に重ねています。

後は「SR-250Ri」のグレーですが、こちらは当店にインクの在庫が無かったので、現在そちらを取り寄せ中です。既に黒でのテスト印刷は済んでいますし、MDプリンターでの印刷にとても詳しい知り合いの塗装屋さん(G-SHOCK塗装屋さん)に色味を確認して貰っているので問題は無いかと思います(色々とご教授頂き有難う御座いました!)。

念の為ですが、デカールの作製は塗装の付帯作業と言う事で、これ単体ではお受付しておりませんのでご了承下さいませ。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

夏季休業日のお知らせ

今年は少しだけタイミングを遅らせて、以下の日程で夏季休業日とさせて頂きたく存じます。


2019年8月16日(金)~8月20日(火)


いつもに比べると少し長めとなりますが、何とかこれで体の調子を少しでも元に戻せればと考えております。

ご依頼を頂いている方には大変ご迷惑をお掛けします。また頂いたメールの返信は21日以降となります。何卒ご理解、ご協力賜りますようお願い申し上げます。

尚、現在の受付情報・制限については今まで通りの状況となっておりまして、詳しくは以下リンク先の記事をご確認頂ければと思います。こちらも申し訳御座いませんが何卒よろしくお願いいたします。

お受付制限のお知らせ

VMAXダクトカバー サフェ研ぎ

 先日サフェーサーの塗装までを行っていたYAMAHA VMAXのダミーダクトカバーです。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとして黒をパラパラと塗っておきました。

素材はアルミの鋳物(鋳造)製品なので、どうしても全体的なウネリがありますが、それらが自然に繋がるようにサフェーサーを研いでいきます。最初は#320の空研ぎから始めます。

 逆アールの部分は小さい当て板やエッジを使って研いでいきます。空研ぎは#400まで行います。

 その後同じようにして#600の水研ぎを行います。水をウエスで拭き取った時に若干艶が出るので、それでラインを確認しながら歩を進めます。

 #600の水研ぎが終わったら「YAMAHA」の凹み文字部を研磨します。適当に研ぐとスジが出来てしまうので、自動車の外板パネルを研ぐのと同じように、平滑な当て板を使って縦横斜めに平滑に研いでいきます。当て板には2ミリ厚のアクリル片を使っています。

 新品時には、一方向に研ぐベルトグラインダーのせいで文字の周りが気持ち悪い感じにウネっていましたが、アルミ素地の研磨とサフェーサーのお陰でシャープな仕上りに出来たと思います。これならシルバーとの塗り分けも綺麗に出来ると思います。

この後はまず全体を艶あり黒で塗装し、完全硬化後に再び全体を研ぎ~足付け処理し、YAMAHAの凹み文字周りをシルバー(グレーMet.)で塗装し、余分を研いで除去したらもう一度全体にクリアーを塗ります。smartのBRABUSエンブレムを赤&黒で塗装した時と同じようなやり方ですね。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

結晶塗装 下準備

 先日お預りしておりましたトヨタスターレットのヘッドカバー×2個です。その後アルカリ洗浄槽に浸け置きをして油汚れを除去しておきました。

ちなみにシルバーが塗られているのは奥のヘッドカバーだけだと思っていましたが、手前の腐食が酷い方も実は元々シルバーが塗ってあったようです。

アルカリ洗浄槽から出した後は水洗いをしているので、よく水分を飛ばす為に数日乾燥させて、この後溶剤槽に浸け置きをしておきました。

 余り変わり映えしない状態ですが、数日溶剤槽に浸け置きをして塗装を剥がした状態です。

 シルバーに見える箇所は今度は塗装では無くアルミ素地です。

 その後裏側と表側をマスキングし、ブラストボックスに入れて、

 サンドブラストを行いました。

 また先日凸部を研磨しておいたアルファロメオのエンジンカバーとサージタンクも並行して作業を行います。

 こちらも全体にサンドブラストを当てました。

サンドブラストは箱の中で行いますが、それでも体中砂まみれになってしまうので、「もう今日は清潔な作業はしない!」と言う状況になったらまとめて行うようにしています。

ちなみにブラストボックスがあるのは工場二階のベランダで、身動きが取れないままの作業が続く為、この時期は蚊取り線香と扇風機が必須です。

この後はリン酸処理~洗浄を行い、タイミングが来たら本塗りを行う予定です。どうぞもう少々お待ちくださいませ!